ニコニコ動画にボカロ作品初投稿

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ニコニ・コモンズに音源をアップしてみてから、ニコニコ動画を見る機会が増えました。

と言いますのも、ついに「ミクでオリジナル曲を作ってニコニコ動画にアップ」実現の時が来たと思ったら「もうボーカロイドなんて古い」なんてなってたりしてないかなと、最近のボーカロイドの状況が気になったんですよね。

でも、それは無用な心配でした。

自分がサークルでやっていたのが2012~2013年ぐらいで、その当時はボーカロイドはアンダーグラウンドな趣味の世界といった感じで、まだまだ食い込んでいけるかなと(身の程知らずにも)思えたものですが、今では(玉石混合ではありますが)プロレベルの作品がそこかしこにありまして、これは戦国時代かというようなハイレベルな世界に「ボーカロイドの世界もレベルが上がったもんだなぁ。」と驚きました。

廃れるどころか、かなり洗練されていて「やっぱり都会は違うだべなぁ~」ってな埼玉県民所沢人丸出し状態でした。
LAにいても埼玉県民は埼玉県民ですね。
(日本の劇場で”飛んで埼玉”を見てみたかったです。)

しかし、「ボーカロイド初投稿です」というようなフレッシュな作品も中にはいくつかあり、その作品を暖かく迎え入れるリスナーさんのコメントもありと、ボーカロイドの世界の門戸の広さやリスナーさんの姿勢にホッと一安心しました。

で、僕はボサノバが好きなのでボーカロイドのボサノバってどんなかなって、やっぱり気になるんですよね。

比較的新しい作品を聴いただけなのであまり詳しくは知りませんが、ポップなボッサあり、ジョアン・ジルベルトを思わせるストイックなボッサあり、フレンチボッサっぽいものがあったり、素朴なものがあったり、ゴージャスなものがあったりと、ボーカロイドのボサノバの世界はクリエイターさん達のアイデアが色々な彩りを放っていて、とても興味深いものでした。

トラディショナルなボサノバのスタイルにとらわれない自由な発想でアレンジされている作品や、他のジャンルをメインにしているクリエイターさんがボッサぽいテイストを盛り込んで作った感じの作品など、「ボサノバ」という枠や括りに捉われていると生まれないアバンギャルドでクリエイティブな世界があり、その一方でボッサへのリスペクトが深く感じられる作品も同じ空間に存在していて、ボカロPさん達が作り出す個性豊かな音世界とそれを多くのリスナーさん達が楽しんでいるのがとても印象的でした。

ボカノバという言葉も初めて知りました。

上手いこと言うなぁ~なんて感心しましたねぇ。

いや、待てよ? そういえば…と、サークルの頃に「ボーカロイドのボサノバだから、ボカノバ」なんて冗談半分で自分も言ってたのを思い出しました。

きっと同じように思った人も何人かいて自然発生的に定着していったものなんでしょうけど、ボカノバという言葉がジャンルとして存在していたのが興味深かったです。

「踊る阿呆に見る阿呆、同じアホなら踊らにゃ損損」というわけで(?)、この機会に僕もボカノバの世界に足を踏み入れてみたくなりました。

Youtubeにアップしていたミクに歌わせたオリジナル曲の「夏休み」をアップしようと思ったんですが、せっかく念願のニコニコ動画に投稿するのですから、ミックスをし直して映像も違うものにすることにしました。

自分で絵も描けたらいいんでしょうけど、それはちょっと無理な相談なので、初音ミクのメーカーであるクリプトン・フューチャーが展開するサービスのピアプロから有志の方の絵をお借りすることにしました。

いつかはクリエイターさんとコラボして作品をニコニコ動画にアップできるようになっていきたいと思っていましたが、結果としてその第一歩を記すこととなりました。

クリエイターのナナツバさん作のイラストがついた僕の曲は、まるでどこかのボカロPさんの作品のように見えて新鮮でした。

これなら聞いてもらえるかなと期待すると同時に、コメントで酷評が来たらそれも実力を測る物差しだと心を決め、ニコニコ動画にアップしてみました。

ニコニコ動画で公開されると、予想していたよりも早いペースで視聴回数が伸びていきました。

数ヶ月前にアップしたYoutube版を軽く超え、あっという間に3桁にまで届きました。

コメントもすぐにいただけて、その内容もとても好意的なものでした。

自分の動画に「88888888888」が付いたのを見たときは、「こ、これがよく見かける、あの88888888か!!」と、それはそれは感激しました。

この反応の速さ、コメントの身近な感じに「これがニコニコ動画か!」と思いましたね。

Space Harrierのときは、たまたま見かけた人が足跡を残していってくれたようなコメント数でしたが、今回のミク作品デビューはニコニコ動画素人の僕にとっては十分すぎるほどのスタートとなりました。

人気のある作品はコメント数や視聴数、マイリスト数が桁違いなので、そのような方達の作品と比べられるほどのものではありませんが、ミク好きの人達が集う空間で、僕の作品も受け入れてもらえたことにとてもホッとしました。

これもひとえに、絵師さんの素敵なイラストあってのものだと思います。

Youtubeにアップしていたものをそのままニコニコ動画に持ってきても、こうはいかなかったでしょう。

何万、何十万という視聴者数はちょっと僕には手の届かないものだと思いますけど、500とか1000とかに届いたらいいなと思ってます。

今後も作品を作りながら、他のボカロPさん達の作品を聞きながらスキルアップしていき、いつかは僕も中堅どころぐらいのボカロPと認識されるようになってみたいものです。

当面の目標は、4桁のアクセスを平均して出せるようになることですかね。

2作目でコケたりとかありえますからねぇ、油断することなく作品を作り続けていこうと思います。

何年かして「RioatoっていうボカロPのボカノバってなんかイイよね。」なんて言われたりしたら最高ですね。

かなり周回遅れのおっさんではありますが、やっと念願叶って初音ミクとボサノバでニコニコ動画の世界に参入を果たしたのでありました。

そんなこんなで、ボサノバおっさんの航海(公開後悔?)は、ここから始まるのでありました。

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