懐かしの名作をボッサにしてみました

ゲーム音楽ボサノバシリーズ第2弾となる「Mappy」の動画をアップしました。

第1弾のSpace Harrierがピアノをバックにしてカフェ風に仕立てたものでしたので、今回はエレピを使ってしっとりした雰囲気をイメージしてみました。

前作でもオリジナル音源からコードを拾っていた時に、「なるほど、こういう進行だったのか」と、コード進行の勉強になりましたが、今回もとても勉強になりました。

前回のSpace Harrierのメインテーマはサブドミナント・マイナーがドラマチックな世界を演出していました。

サブドミナント・マイナー大好きな僕としてはとても使い慣れた進行でして、聴いている時にはそうとは意識していなくても、やっぱり僕が好きな曲はサブドミナント・マイナーを使ってるなと改めて実感しました。

子供の頃にかっこいい曲だなって思っていたサウンドの秘密は、サブドミナント・マイナーだったとは…。

何も知らない子供の頃から自分のツボにグッとくるコード進行が同じというのも面白いものですね。

音楽理論のことはよう分からんという方は、僕が子供の頃から好きだった絵は、僕の大好きな色が効果的に使われていた絵だった…という話だと思ってくださいな。

エメラルドグリーンと水色のコンビネーションが綺麗な絵…例えるならそんな感じでしょうか。

前回は使い慣れているコード進行に助けられましが、今回チャレンジしたMappyは僕にとってちょっと掴みどころがなくて難解なコード進行でした。

ジャズっぽい雰囲気なのでツー・ファイブを多用しているのかなと思ってたんですけど、なんか違うっぽいんですよね。

ルートは拾えても上に乗るコードがツー・ファイブだとしっくりこなくて、コード取りに苦労しました。

しかも、昔のゲームなので同時発音数が少なく、僕の力量では和音を拾うことがなかなかできなかったんです。

コードを拾うというよりはベースラインやフレーズの音使いからコードを探し当てるという手法になり、これは選曲を誤ったかな?と思うほど。

できないことに挑んで1つ1つ勉強していくというのも僕が作品を作っていく上で大切にしていることですので、根気よく音を探し続けて、最終的には「このコード進行だろう」というところにたどり着くことができました。

それは僕が今まで作曲で使ったことのない進行でした。

なるほど~、確かにこのコード進行ならこういう雰囲気になるよねと納得で、苦労しただけの価値がある、僕にとっては新しい作曲スキルを身につけることができた曲となりました。

一聴するとラグタイムやジャズっぽい曲ですからドミナント7thが多用されてるんじゃないかなって思ってツー・ファイブの連続かなって思ってたんですけど、いやいや、そんな甘いものではありませんでした。

なんと、ドミナント7thの4度進行の連続だったんですね。

なるほどなぁ~、それは思いつかなかったなぁ~。

確かに、ジャズのスタンダードではそんな進行も出てきます。(ジャズメンはドミナント7th大好きですからね)

で、ドミナント7thコードは構成音の仕組みから、メジャーともマイナーとも言い切れない中間的で浮遊感があるというか落ち着きどころのない感じというか、音が流れていきたがっている感じがするんですよね。

それが延々と続いて巡っていくのが、(僕にとっての)Mappyのメインテーマの要でした。

赤ー青、赤ー青みたいに違いがはっきりした色使いの連続かと思ったら、赤紫ー紫ー青紫みたいな同系色の連続で、色の違いが曖昧…そんな感じでした。

あ、僕が勝手にきっとそうだろうと言っているだけで、オリジナル音源のコード進行とは違うかもしれませんので、そこはご了承くださいね。

あくまでも、僕のアレンジ・バージョンではということで。

さてさて、一番の難関の突破口が開いたことで、コード進行が固まりました。

Mappyはメインテーマもキャッチーですけど、ボーナスステージの曲も捨てがたいんですよね。(さらに言えば、ネームエントリーの曲も良いんですよね。)

なので、メインテーマの間にブリッジ(一般的に大サビって言われてる…のかな?)としてボーナスステージを挟むことにしました。

1粒で2度美味しい感じで面白いかも♪

Space Harrierはオリジナルの曲がワンコーラス5分ぐらいあるので、それだけで作品として成り立ちましたけど、古いゲームミュージックは短い曲をループさせているものが多く(Mappyもその中の一つですね)、ブリッジにボーナスステージのBGMを挟むというのは我ながらいいアイデアだなと思いました。

…実際に手をつけるまでは…。

ボーナスステージのコード進行を拾い始めて気がついたのですが…メインテーマとキーが違うんですね!

なるほど~、ボーナスステージに入って雰囲気が大きく変わる感じがするのは、曲調だけでなくて、キーが変わることも大きな要因だったんですね。

ふむふむ、勉強になるなぁ。

ボーナスステージのパートをブリッジに取り込む際に、メインテーマと同じキーにしようかとも思ったんですけど、それだと曲全体がのっぺりとした印象になってしまったので、ボーナスステージ前後で転調をしてみることにしました。

結果として、メインテーマとは違うキーのパートをブリッジに挟むことになったんですけど、転調部分をスムーズに繋げることができたので、ブリッジ部分が際立って良いアクセントになってくれました。

ドミナント7thコードの連続4度進行といい、ブリッジの転調といい、今回のMappyから学ばせてもらったことは僕の作曲やアレンジの幅を広げてくれました。

レトロゲーム時代の作曲者の方の創意工夫に脱帽するとともに、なんでもやってみるものだなぁと改めて実感する思い出深い作品となりました。

当時、Mappyで遊んでいた方に懐かしく聴いてもらえたら嬉しいです。

そして、Mappyを知らない方にも、「へぇ~、これってオリジナルはゲーム音楽なの?」と思ってもらえたり、ゲーム音楽でもいい曲があるんだねって思ってもらえたりしたとしたら、僕の悪戦苦闘もやった甲斐はあったかなと思います。

 

これからも、こんな感じでゲーム音楽のボサノバ・カバーを続けていきますので、少しでも気に入っていただけましたらTwitterやYoutubeでフォローやチャンネルのご登録をよろしくお願いします。 m(_ _)m

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