新年明けましておめでとうございます。
2019年、平成31年…平成最後の年となりました。
今年はどんな一年になるのでしょうか?
世界情勢は目まぐるしく変わっていて、時を同じくして平成から次の年号へと移っていきますし、まさに時代の変わり目といった感じですね。
去年の5月に帰省した時には駅ビルが新しくなっていたり、見たこともない道や新しいレストランができていたりと、故郷の移り変わりも実感しました。
そんな移り変わっていく故郷の景色を写真に収め、動画にしてアップしてみようと始めた1分BGMシリーズですが、その後、当初の予定通り10本目までいきまして、去年2018年の年末に完了しました。
1本目をアップしたのは帰郷2ヶ月後の7月でした。

1分のショートームービーだからサクサクっと仕上げて秋には完了…かと思っていましたが、なんだかんだで手間がかかりまして、年末までかかってしまいました。
ひとまず年内には終わりましたし、年の終わりに最後の動画も仕上がったということで、その間の自分の環境のステップアップも含めて1分BGMシリーズは自分の2018年を象徴するプロジェクトとなりました。
ここでそれぞれの動画とともに2018年後半の足取りを振り返ってみたいと思います。
#1「日本は目の前」
成田到着寸前の機内からの景色です。
飛行機、ボサノバとくればボサノバ好きならパッと思い浮かぶのが名曲「Samba do Aviao」。
そんな訳で、「Samba do Aviao」をイメージさせるようなサンバ風の曲にしてみました。
【制作バックストーリー】
自分が使っていたコンデンサーマイクはMXL990。
コンデンサーマイクに慣れるために買った、僕の最初のコンデンサーマイクです。
値段が安いので懐に優しく、コンデンサーマイクだけあって感度が良いです。
高音域が弱い感じなので、録音後にEQで調整して使っています。
MXL990の詳細はSoundHouseさんのこちらのページで確認できます。
#2「田んぼと青い空」
ひと昔前は電車を乗り継いで帰ったものですが、今や成田・羽田から故郷の所沢まではリムジンバス1本という手軽さ!
このバスの登場には「え?所沢ってそんな街だったっけ?」と随分と驚いたものです。
そんなリムジンバスからの田園風景です。
【制作バックストーリー】
#1でガットギターを使ったので、#2ではアコースティックギターを使ってみました。
田園風景ということでカントリー風にしてみました。
MXL990で録音したギタートラックは中低域に音が寄っている印象なので、EQでカリカリの音に加工して使ってます。
#3「なぬ、埼玉コーラですと!?」
実家の近所を散歩していると自販機の中に珍しい柄のコーラを見かけました。
埼玉コーラだなんて…埼玉好きには買うしかないでしょ~!
【制作バックストーリー】
そんな遊び心とワクワク感をということで、大好きな60年代モータウン風のサウンドで味付けしてみました。
いやぁ~、エレクトリックギターは難しいです。
何年経っても思うように弾けずに、未だに四苦八苦してます。
まぁ、アコギもガットギターも未だに下手くそなんで、エレクトリックだけじゃないんですけどね。
モータウン好きの自分としては、もう少しリズムをバシッと打ち出せるようになりたいものです。
ギターのまずさとともにコンプの使い方の難しさを痛感し、悪戦苦闘しました。
それでも、この出来っていうのがまだまだ実力不足ですね。
#4「地元に増えた味」
幼馴染にオススメのトマトラーメンや評判の甘味処に連れていってもらったり、妹に丸亀製麺のことを聞いたりと、地元に新しく増えた味を堪能しました。
噂でしか聞いたことがなかったコメダ珈琲まで所沢に来るとは、チェーン展開するお店の勢いを感じますねぇ。
西の味が所沢まで来たのかと感慨深いものがありました。
【制作バックストーリー】
#3が60年代風モータウンサウンドのイメージだったので、今回は70年代風モータウンをイメージしてみました。
いやぁ~、それにしてもストラミング(カッティング)が下手くそですねぇ。
これはなんとかしたいところです。
#5「子供の頃から変わらない景色」
子供の頃から見慣れた茶畑。
所沢は狭山茶の生産地でして、小学校中学校とこの茶畑の中をテクテクと歩きながら通学していました。
自分にとっては当たり前の景色だったんですけど、今にして思えば確かにお茶の産地なんだなぁとしみじみと思います。
【制作バックストーリー】
アコギ、エレキときたところで、またガットギターに戻ってきました。
それぞれに趣がありますが、やっぱり自分にはナイロン弦の音色がしっくりきます。
ここまでバンドもののアンサンブルできたので、ギター1本だけでシンプルに仕立ててみました。
#6「ぐでたま電車発見!」
都内からの帰宅時に駅の階段を上がって視界に飛び込んできたのは、ド派手なプリントが施された「ぐでたま列車」!
西武鉄道ってこういうことを時々するんですよね。
それにしても、ぐでたまとは…やってくれます。
もともと黄色い塗装の車両なので、違和感無く(?)車体にマッチしています。
この脱力感、B級な感じに埼玉人のハートをガシッと鷲掴みにされました。笑
【制作バックストーリー】
バンドアンサンブル、ギター独奏ときたので、今度はテクノっぽい感じにしてみました。
ガットギターのリズムとデジタルサウンドの融合は今後も試していきたいところです。
今までBGMということでメロディは入れてきませんでしたが、「ぐ~でた~ま、ぐ~でた~ま~」というアニメのメロディをイメージしたフレーズがメロディーっぽっくなったので、そのままメロディーありにしてみました。
#7「お気に入りの公園」
地元のお気に入りの公園「航空記念公園」の景色です。
ふんわりとした雰囲気に画像を加工してみました。
【制作バックストーリー】
ボサノバ、カントリー、モータウン、バンドアンサンブル、ギター独奏、デジタルサウンドときて、メロディー無しの縛りもなくしたところで、今度はエレピを使ってゆったりとしたイージーリスニングな雰囲気をイメージしてみました。
#8「え?所沢牛ですって?」
引き続き、航空記念公園からの光景です。
公園を歩いていると「所沢牛」という見慣れない文字が目に飛び込んできました。
そんなブランド牛が所沢にもあるとは初耳でした。
早速試してみたところ、自分にはブランド特有の個性などは分からないですけれどなかなかのお味で、アイス狭山茶ラテと一緒にお気に入りの公園でゆったりしたひと時を過ごしました。
今回はメンチカツバーガーを食べたので、次回は所沢醤油焼きそばを食べてみたいと思います。
こういう地元の味があるって嬉しいものですね。
【制作バックストーリー】
航空記念公園2作目ということで、#7と似たような雰囲気で作りました。
MXL990で作品を作っていくことに限界を感じていたので、思い切って新しいコンデンサーマイクを買うことにしました。
この年の秋には買いたいと思っていたちょっと高価なマイクがあるんですけど、車の修理でお金が飛んでしまいまして、そのマイクの入手は泣く泣く一時断念。
その代わりに以前から気になっていた、プロのスタジオでも見かけることのある値段の割に使えるというAudioTechnicaのAT4040を購入することにしました。
AT4040を使ってみると、その音の素直さ、癖のなさのおかげでとても演奏しやすく、今まで使っていたMXL990がそれだけ違和感ある音だったということを再認識しました。
マイクの特徴を掴みやすいように、ギターのトラックにEQもコンプもほとんどかけていません。
ギターの音色がよく聞こえるように使用楽器はギターとシェイカーだけのシンプルな編成にして、全体の雰囲気としてはGONTITIのような感じをイメージしてみました。
MXL990の時にはかなりの時間をかけてギターの音色の調整をしていたんですけど、AT4040はほとんどそのままの音でこの状態。編集作業にかかる時間がかなり短縮されました。
AT4040のスペックはSoundHouseさんのこちらのページで確認できます。
#9「お気に入りの公園」
所沢からちょっと足を伸ばして川越に行ってきました。
川越は小江戸と呼ばれる歴史のある町でして、江戸時代には城下町として栄えていたそうです。
そんな江戸情緒ある町並みを散歩してきました。
近場でも行ったことのない場所って意外とあるものですよね。
街並みの美しさはもちろんのこと、お店の人達の人柄の良さがとても印象に残る川越散策となりました。
【制作バックストーリー】
自分はLogicを使っていまして、この曲を最初に作り始めた時はLogicのDrummer機能を使っていたんですけど、いまひとつしっくりこなかったので、ドラムのプラグインのBFD3からカリプソのリズムを使ってみました。
自分が使っているプラグインといえば、ピアノやドラムなど自分が演奏できない楽器の音源系のものをいくつか使っているだけで、編集にはほとんどLogic純正のものを使っていました。
どうもコンプがうまく使えないなぁとコンプの使い方の勉強をしているうちにコンプにも色々なキャラクターがあって、そのコンプならではの音があったり、そのプラグインを使うだけで音がぐっと聞き応えのあるものに変わるものがあったりするなどを知り、将来的には編集にもプラグインを導入することを検討し始めたところ…
時期的にブラックフライデーというアメリカ一番のセールス時期に重なりまして、たまたまYoutubeの広告でプラグインが破格の値段でセールしていることを知りました。
そんなにうまい話があるのかなぁと半信半疑でサイトをのぞいてみたところ、業界定番のプラグインとなっているWAVES社のサイトで、ネットで調べてみるとこのようなセールを頻繁にしているようで、詐欺などの類ではないことを知り一安心。
それなら早速試してみようということで、ブラックフライデーの特売で大幅に安くなっていたプラグインの中から編集に使えそうなものを見繕って買ってみました。
定価が$100〜$300もする業界定番のメーカーのプラグインが$30、しかも3本買ったら1本オマケの1年に一度の大セールだなんて見逃すわけにはいかないですよね。
マイクの購入で寂しくなった財布がさらにスカスカになってしまいましたが、思い切って購入してみて正解でした。
今回活躍したのはVocal Riderというボーカルの音量を整えるためにフェーダーの動きを自動で調節するプラグインでした。
アコースティックギターやガットギターはエレクトリックに比べてサスティンがないので、メロディを弾いても音があまり伸びないのが悩みどころでしてねぇ。
そこをコンプやリミッターで整えていたのですが、今回購入したVocal Riderを使うことで音の小さい部分が持ち上がってサスティンが伸びるようになり、メロディがぐっと前に出てくるようになりました。
これを手作業でやるのは大変ですし、自分のような素人が人に聴かせるだけのレベルに仕上げられるようになるにはかなりの経験が必要です。
そこを$30で時間短縮&クオリティアップが可能とは…、プラグインの有効さを実感しました。
#10「2018年の地元散歩」
半年かけて作ってきた1分BGMシリーズもついに最後の1本になりました。
最後は2018年初夏の実家の周辺の景色と地元の駅の光景です。
駅はまだ開発が進んでいくみたいなので、次に来た時にはまた違う光景になっているようです。
来るたびに思い出の中の景色と違っていくのに少しは慣れたつもりでしたけど、今回は町や道の変わりように驚きました。
一方で、昔から変わらない味の山田うどんにホッとしたり。
昔から変わらないものっていうのも、いいものだなぁとしみじみと思いました。
変わるもの、変わらないもの、そんなこんなの2018年初夏の帰郷の1分BGMシリーズ、これにて終了です。
【制作バックストーリー】
アメリカでは前述のブラックフライデーの次の月曜日に、オンラインショッピングサイトでサイバーマンデーと呼ばれる大きなセールが展開されます。
何かめぼしいものはないかと見てみたところ…幸か不幸か、自分が購入を検討していたオーディオ・インターフェイスがセールの対象になっていて、$150も安くなっていました!
普通に買うと$800ぐらいするのが$600ちょい…、しかも1年に1度の大セールとくれば、この時期を逃すとここまで値引きされることはまずありません。
来年のセールで安くなってるかどうかも分かりませんし、そこまで待つのも現実的ではありません。
どうせ買うつもりなら今買えば$150の節約になります。
懐がかなり苦しいことになりますが、数ヶ月をしのげば$150の節約…、遅かれ早かれ買うつもりならこのタイミングを逃すことはできません!
ということで、清水の舞台から飛び降りるつもりで買ってしまいました!!
いやぁ〜、衝動買いというかその場の勢いというのは怖いものですね。
勢いに任せて購入したオーディオ・インターフェイスはRMEのBabyFacePro!!
Babyface ProのスペックはSoundHouseさんのこちらのページで確認できます。
自分にはなかなか手の出せないお値段ではありましたが、値段の数倍以上のクオリティの音が手に入るとのことで、ミュージシャンの知人のお宅にお邪魔した時に見せてくれた音源編集のプロセスの光景でコンプのかかり具合がはっきり聴き取れる環境が脳裏に焼き付いていた自分には、オーディオ・インターフェイスのステップアップは必要なことでした。
結果…BabyFaceProの購入は大正解でした!!
今まで使っていたApogee Oneの豊かな音も気に入っていまして、BabyFaceProの存在を知るまではApogeeのElementにステップアップする予定だったんですけど、このBabyFaceProはApogeeとはまた違った良さがありました。
音の輪郭がハッキリして、Apogee Oneでは滲んで聞こえていた音もピシッと聞こえるようになりました。
もっと音の解像度を上げたいと思っていた自分にはまさにこれだという感じで、制作の時の音の判断がつきやすくなりました。
その環境で録音編集したのが10本目のこの動画となります。
2019年に向けて
1分BGMシリーズは今後の制作を見据えての音源制作&動画編集のステップアップの場とするつもりでしたが、図らずも音源制作環境のステップアップも同時に進行していき、2018年の自分の移り変わりを音に記すシリーズとなりました。
自分にとって2018年はレールを乗り換えていく1年となりました。
前半は演奏中心のパフォーマーとしての日々から制作中心のクリエイターへの日々への乗り換え、後半はそれまでの制作環境から本格的な音作りができる環境への乗り換え。
2018年で乗り換えたレールがどこに向かっていくのか、2019年は去年得たものをさらに推し進めていけるように精進していきたいと思います。
そんなこんなの自分の2018年を体現するような1分BGMシリーズとなりましたとさ。
あ、そうそう、最近ニコニ・コモンズで音源の配信を始めまして、1分動画シリーズの音源(必要なものはミックスをやり直して)や、過去の曲、他では公開していないサウンドロゴ 用音源などをダウンロードして使ってもらえるようにしてみました。
早速動画に使ってくださった方もいて、今までとは違う音楽を通じた繋がりを楽しんでます。
ニコニ・コモンズにアカウントをお持ちの方は「Riocato」で検索してもらえますとダウンロードが可能ですので、気に入ったものがありましたら何かの際にご利用くださいませ。
もし何かしらの形でご利用いただいた際には、コメントなりご連絡なりをいただけましたらこのブログやFB、Twitterなどで告知させてもらいたいと思っていますのでお気軽にご連絡ください。
さてさて、1分BGMシリーズが終わったことですし、そこで培ったスキルをさらに伸ばすべく次のシリーズに取り掛かりました。
それはまた後日お話ししたいと思います。
ではでは。
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