先週の日曜日はSan Diegoで行われるアニメイベント「HANADOKI」のステージでCanaeちゃんのサポートでベースを弾いてきました。
前回は嵐の中の24時間一夜漬けライブというスリリングな展開となりましたが、今回はいったいどんなストーリーだったのでしょうか?
それでは、半ば恒例となりつつあるRiocatoのライブレポート、いってみたいと思います。
それはイベント当日まで2週間ほど前のこと、CanaeちゃんからSan Diegoでアニメイベントがあるのでサポートをしてほしいとの話をいただきました。
前回はいきなり翌日が本番という強行軍でしたから、2週間という期間がとてもゆったりとしたものに感じられました。
前回の演奏と曲目がほとんど一緒ということも大きいですが、このゆとりは怒涛の24時間一夜漬けライブで鍛えられた賜物ですね。
「曲は1曲新しいのが増えるだけで前回やったものをやるだけだし、今回はそんなに苦労しなくて済みそうだな。」
僕は前回同様にアコギ(アコースティック・ギター)担当になりましたが、前回一緒だったベースのDemetriが参加できず、他にベーシストのあてがなかったようで、ドラムのカズ君、サックスのAl(アル)、アコギの僕、そしてCanaeちゃんが歌とキーボードという編成になりました。
ベーシストがいないということで低音が薄くなるのが気になるところですが、贅沢は言えません。集まれるメンバーで出来ることをして、どんな音をクリエイトできるか試してみるのも大切なことですよね。
ギターでも低音パートを強調したり曲によっては僕がベースに持ち変えるのもアリですし、状況次第でどっちにも対応できるようにギターとベースを持って最初のリハへ。
「1、2、3、4」
ジャジャジャ〜ン!
…………。
スタジオでドラムを交えて音を出したら一目(聴?)瞭然で、演奏が溶け合わずにそれぞれの楽器が単独で存在し合っている印象が強く、このままではマズイなぁ〜という雰囲気が…。
「これ、ヤバくない?」
「ドラムの代わりにカホンにしてアコーステッィクな感じにしようか?」
「どうしようかねぇ。」
意気消沈しかけた、そんな時…
「I can play the Ukulele!」
サックスのAlがエレクトリック・ウクレレを持っていると切り出してくれました。
ナイス、Al!
もし、メンバーがAlじゃなかったら、どうなっていたんでしょう!
その場でウクレレを引っ張り出して僕がベースにまわって演奏してみたら、アコギの時よりは少しは演奏がそれっぽくなりました。
いやぁ〜、本当にAl様様です。
数曲ウクレレをAlに担当してもらうことになり、僕は当初の予定から軌道修正してベースを担当することになりました。
…が、
ギターの準備しかしていなかったので、ベースのフレーズがただコードを追うだけの味気ないものに…。
しかも、ジャズやボッサの進行に指が慣れていたのが仇となって、Canaeちゃんの曲の進行とフレーズがぶつかり合ってしまい、思うように弾けないという状況に陥ってしまいました。
「うわぁ〜、ボロボロだなぁ〜。」
みんなはベースが鳴っているだけで安心できたようですが、当の本人は「これはマズイよね」と一抹の不安を感じる船出となりました。
さらに困ったことに、Alは自分のバンドでもそのイベントで別の日に演奏するため、次の週末は現地のホテルで泊まり込むので、全員揃ったリハはこれだけだったんです。
…こりゃぁ、あかんよねぇ。
どうやら、今回もすんなりとはいかないようです。
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