4ヶ月越しのプロジェクト、ついに終了!

創作活動

燃えたよ、燃え尽きたよ、真っ白にな…。

あ、みなさんご無沙汰しております、Riocatoです。
ちょっとね、手がけていたプロジェクトが最終段階に入っていたものでして、そっちに集中して取り組みたかったんですよね。

音源の方は頑張った甲斐があって、それなりのものが出来上がりましたよ。昭和の名作、あしたのジョーのラストの台詞がふっと浮かんでくるぐらい、やり遂げた感があります。

オヤジネタと言われようが、古っ!!と言われようが気にしません♪
僕の人生も熟成という言葉がそろそろ似合い始めるヴィンテージなお年頃ですからね。

え〜と、音楽の話でしたね。

さて、このプロジェクトなのですが、実は始まったのは4ヶ月前なんです。
CaneちゃんのHappaレストランでの2ndLiveの1ヶ月〜1月半ぐらい前かな、お話をいただきまして、そこから週末を利用して少しずつ進めていました。

内容は、ある友人の曲のアレンジとミックス。
その曲は個人的に気に入っていまして、これはちゃんと作り込んだら良い作品になるんじゃないかなぁって思いながらいつか完成して音源として公開される日をオーディエンスとして楽しみにしていた曲でした。

その曲のアレンジとミックスの話をもらったものですから、そりゃぁ〜張り切るというものですよ。

まずは、アレンジの方向の打ち合わせ。
彼のスタイルとはちょっと違ったものにしたいということで、彼の好みの音楽から色々と参考にしたい曲をピックアップして方向性を決めました。

方向性が決まれば、大体のテンポと楽器構成が決まります。
テンポが決まれば曲の構成も大体決まります。

もらったコード進行をギターやキーボードで確認。
ちょっとコードを変えたほうがポップスぽくなりそうだったんで、確認をとってリハモの許可をもらいました。

ここまでは紙とペン、ここからはReasonの出番です。
人によっては「え〜Reasonなんて使ってんの?」って言われてしまいますけど、使い慣れてるし、コストパフォーマンスが抜群ですし、ほかのソフトには無い使い方や音作りができるので僕は重宝しています。

Reasonで大まかなイメージをもとにラフに組んだところで、Canaeちゃんライブの招集がかかり、そっちに全力投球するためプロジェクト一時中断。

演奏経験のない宅録ミュージシャンと人前での演奏経験豊かなミュージシャンではやっぱり音の説得力や理解の深さが異なります。

音源制作の質を高めるためにも、やっぱり人前での演奏はとても価値のあることだと思います。
その逆も真なりで、音源制作を通じて身についた繊細な感覚や顕微鏡で分析するような詳細を見る力は実際の演奏にフィードバックされていきます。

どちらもお互いの質を高めるために相乗効果をもたらしているんですね。

気の良い音楽仲間たちと一緒に演奏ができる幸せ、Canaeちゃんを見に来た方々に喜んでもらえるありがたさ、音楽の素晴らしさを肌で感じてモチベーションが高まった状態でプロジェクトに戻ります。

もちろん、その間に集中して取り組んだおかげでスキルや感性も少しステップアップします。
それをもってプロジェクトに戻ってくることになります。

うん、どんな活動も次につながっていきますね。

そこからは年末も年始もこの曲が最優先です。

アレンジの方向性は見えているものの、自分が弾かない楽器というのはあんまり分からないものでして、その楽器特有の弾き方やおいしいポイント、ジャンルやステイルごとのアプローチなどのリサーチのために参考音源を繰り返し聴きまくって、その楽器のニュアンスの学習・吸収に励みます。

インプット無くては良質なアウトプットはできません。

やっぱりね、やるからにはいいものを作りたいですし、作曲者にも聞いてくれる人にも喜んで楽しんでもらいたいですからね♪

あ〜だこ〜だと試行錯誤を繰り返しながら音を組み立てていきます。

Reasonだけではちょっと補いきれない部分もやっぱりあるものでして、人が演奏している感じを出したかったので他のDAW(音源編集ソフトの総称)とドラムのプラグインも併用しました。

各パートを組み込んでアレンジ終了。

ここまでで2ヶ月半ぐらいだったでしょうか。
平日はまとまった作業時間がとれないうえに、曲を2〜3回集中して聞いただけで寝落ちするという状態のため、作業はどうしても週末に限られてしまいます。
これはサラリーマンミュージシャンの辛いところですね。

まぁ、でもそんな環境でもいいものをきちっと作る人もいるんですから、それを言い訳にすることも文句を言うこともできませんね。(^^;

(…って、今したじゃん!)

さて、トラックが組みあがったらミックス作業です!

ここからがねぇ〜、苦難の道のりなんですよね〜。

ここまでは作る楽しさ、積み上げていく楽しさでワクワクしながら来れるんですけど、ここからは富士山の5合目から頂上を目指すような世界に入っていきます。

…って登ったことはないんですけど、勝手な想像でそんなイメージかなぁと。
(^^

なんにせよ、楽しいだけではたどり着けないゴールを目指して険しい領域に足を踏み入れていきます。

もちろん、ここまでも自分の力不足や未熟さを感じながらもなんとかたどり着いたって感じなんですけど、ここから先はミックス経験の浅い自分にとっては未知の世界、魔物の世界なわけです。

さぁ、やるぞ、やってやろうじゃないか!

腕まくりにねじり鉢巻で音の氾濫する世界に飛び込んでいきます。

やっぱりね、経験不足なもんですぐ溺れるわけですよ。 (><)

このノイズどうすんねん〜!
うわ、ベースのタイム感最悪〜!!!
ギターのタッチが雑すぎる〜〜〜!!!
誰だよ、このベースとギター、下手すぎるでしょ〜〜〜!!!

すいません、自分です〜〜〜!!!!

やり直せ〜!!!
ごめんなさい〜〜!!!

ちょっとこのピアノ音質なんとかならないの〜!
エレピの音、もっと工夫して!

スネアの音、もっとアタック抑えて!
リバーブ成分が楽器とあってないんじゃないの? リバーブ変更!

なんてことを毎週末黙々自分の中の鬼監督と格闘しながら積み重ねていきました。

気がつかなきゃスルーできるのですが、中途半端に気づいて気になってしまい、幸か不幸か気になることは調べてしまう好奇心が拍車をかけ、ネット検索とトライ&エラーの日々…。

体力が尽きて睡魔に襲われるか、それなりの結果が出るまで続くループ。
あぁ、苦しくも楽しい冒険の世界…この性分に自分自身で本当にいい加減にしてよって言いたくなる時もありますが、新しい世界を自分の手が再現したその瞬間の喜びとワクワク感と言ったら…、そしてそれを知ってしまっているからこその探究心…、これはある種の病気か中毒のようなものかもしれませんね。

なんであなたは山に登るのですか?
登山家が言いました、
「そこに山があるから」。

なんかその気持ちがちょっとだけ分かるような気がします。

各楽器の音色の設定が終わって6合目踏破!

次は全体のバランスを考えながらのEQや音量、パンニングで音の定位の調整、7合目踏破〜!

そろそろ雲の高さに差し掛かってきました、ここでトータルコンプ登場!
経験が少ないのでこの設定にはものすごく神経を使いました。
なんども違う設定を試すトライ&エラーの日々。
8合目でしばらく時間がかかりましたが、なんとか自分の中で折り合いがつくポイントを見つけ出して、8合目踏破!

雲に囲まれながらも時々途切れる雲の隙間から頂上が視界に入ってきました!
あとは微調整かと思っていたところ傾斜はいきなり急勾配に!
仕上げの段階に入っているので、こまかなところが物凄く気になり始めます。
しかもトータルコンプをかけているので、ちょといじったパラメーターが他の楽器の思いもしないところに影響を及ぼしていきます。
あっちを立てればこっちが立たず、ちょっとの操作で全体のバランスが一気に崩壊する繊細な世界…気分は湖に張った氷の上を歩くようです。

ピアノの和音の中の一つの音が目立ってちょっとだけその音の音を下げたり、微妙に前後にずらしたり、ハイハットが気になってブロック単位で音量を補正したり、ベースのゲートの設定が甘くて音が途切れていたところが発覚してかなり前の段階まで戻ってバランスを取り直したり、楽器の聞こえる幅が気になって微妙に狭めたり左右に動かしたり…。

ここからは部屋だけではなくスタジオに音源を持ち込んで確認したりと、異なる音量やスピーカーでも聴き比べながら作業を進めるので肉体的にも行ったり来たりの状態になっていきました。

そういえば、位相について持っている雑誌をむさぼり読んだり、ブックオフに何か良い本とかないかなって立ち寄ったのもこの頃。
今となっては楽しい思い出です。

トータルコンプの補正も終わって9合目踏破!
雲を突き抜けて雲上の世界、やっと頂上が手の届くところに!
と思っていたら、ここからが大変!
崖の隙間に指がかかる場所を探しながら登るかのような状況に!

何度ファイナルミックスを書き出したことでしょうか。
これで終わった〜!スタジオで確認してみよう!
うわぁ〜惜しい!ちょっとだけベースがぼやけてる、家で補正してこよう!

これでどうだ!
あちゃ〜、家では良かったのにベースが引き締まったせいで他のパートのアラが目立つようになったぞ、あのパートの中低域を抑えないと!

今回はどうなのよ?
うっひゃぁ〜、ピアノの存在がぼやけてる〜。

これでどうだ!
ギターがぼやけてない?

これで終わりでしょ!
あれ?キックが聴こえてなくない?

延々と続く、気づいてしまったがゆえの微調整の日々。
これでいいかと、やっぱりダメでしょ〜の葛藤の日々。

どこで見切りをつけるか、どのラインを合格とするか。
今まで漠然と目指していたラインを明確に引かなければならない段階です。

また、どの環境でリスナーさんは聴くのか、圧縮音源で聴くというのを前提とした上でのゴールラインの設定。

そうなんです。
頂点は最後まで登り詰めた状態の中で、自分自身で決めなければいけないのです。

友人の希望を叶えているか?
それが多くの人に聴いてもらえるほどのものになっているか?
演奏スキルやアレンジ能力、編集スキルの限界点の見極め。
100点は取れないとしても、どの点を合格ラインとするか。
その合格ラインを通過した上で、どれだけ前に進んでいるか。

色々と考慮しなければいけないことがありますね。

ここまでくると聞いている人はもちろんのこと、その友人にさえ気にならない些細な些細な違いの領域。
実際に音に触れた人の肌感覚の話になってくると思います。

プロなら見えるものがまだ僕には見えません。
ここまでか…。

ある種の悔しさと次への課題を抱えながら、現時点での最高峰を頂点としました。

次はもっと高い山に登れるように、次はさらに先に進んで今回の登山では見られなかった景色が見られるようにお互いのステップアップを誓いながら2人だけの登山チームは下山しました。

とても良い冒険でした。
お互いに怪我もなく、全力を尽くした達成感と、見えた景色への感動と喜び、反省と次へのモチベーションを抱えて帰って来ました。

遠足は家に帰るまでが遠足。
登山は家に無事に帰るまでが登山。

頂上でさえ道の半ば。
そして物語は進んでいきます。

旅の装備を片付けながら次の冒険の時に備えて、それぞれの場で自分達を高める日々に戻ります。

プロの基準にはまだまだ遠く及びませんが、今の2人にできる最高のものをモニュメントとして残せたのではないかと思います。

聴けばね、アレンジもミックスも、あぁまだまだだなって思われてしまうレベルなんですけど、こんな裏方のドラマや冒険も含めて楽しんでもらえると嬉しいです。

2人が登った山で見た景色。
みなさんにお裾分けです♪

ものが山だけに、本当に裾野に戻ってお裾分け。

お後がよろしいようで。

きれいにオチがついたところで、今日のお話はこれまでにしたいと思います。
今日もご静聴ありがとうございました。

音源はRiocato Worksのページから聞けるようにリンクを貼っておきますので、ぜひ聴いてやってください♪

Riocato Works
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