NAMMショー2013レポート その5

Central Avenue

「さっきのレーザーの機械凄かったね~。」
「そうやろ~、NAMMショーって楽器以外にも驚く事があって面白いんやで♪」

その後も色んなブースを見てあるいていると、ふとシャンペーンさんを引き止める声が。

「あれ?シャンペーンちゃん?」
「あれ!いらしてたんですか!」
「そうなのよ~。ウチの主人がね出展しててね。」
「おぉ~、見に行きますよ~!」

以前にスタジオに遊びに来てくれたギタリストさんの奥さんでした。
そんな訳で、そのギタリストさんがコーディネートしているブースへ。

そこは山崎ギター工房さん、AKG工房さん、STORK Guitarさんの共同出展ブースでした。

「こんにちは~。」
「おぉ~、見に来てくれたんですか♪」
「はい~、お邪魔します~。」
「調子はどないです?」
「うん、結構評判良いよ♪」

バンドや音楽、機材の話で盛り上がり、「立ち話もなんだから試してみてよ♪」と言われ、お言葉に甘えて弾いてみました。

手にしたのは黄色いフィニッシュのセミアコギター。

ポロ~ン♪

うっわぁ~~~!!!!!
これは凄いっっっ!!!

なんだこの安心感は!!!

音色の良さ、ネックの安心感、音の深み....。

1ノートの音色だけでどんぶり飯5杯はいけそうなサウンドでした。

この音が出せるなら、ちまちましたフレーズなんていらない。
そんな風に感じさせてくれたギターなんて今までありませんでした。

まさに目からうろこが落ちるような体験でした。

ギターってこういうものなんだ。
このトーンが出せるならもう何も要らない。

本気でそう感じました。

ギターが良いのか、アンプが良いのか?

両方良いに決まってます!!

手にした時に、何の不安も無く音と一体化できる安心感に包まれる。
そんなギター、持った事ありませんでした。

58年製のレスポールスタンダードを弾いても、そこまで衝撃を受けた事はありません。
(その頃は若くて何も分からない鼻たれ小僧だったというのもありますが)

クラシックギターで高級なものを鳴らした時に、雷に打たれたような体験をした事はありましたが、まさかエレクトリックでそんな衝撃的な瞬間に出逢うとは思ってもいませんでした!

フルハンドメイドで数ヶ月かけて作った1点ものだそうです。
(Stork Guitarさんは全て1本1本手作りで製作されているそうです。)

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言葉を失っている一枚です。

放心状態ですね。

そして恐るべしは、AKG工房さんのこのアンプ!!!

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弦をつま弾いたその瞬間に宇宙空間に包まれるような何とも言えない体験でした。

個人的な体験観なので、あんまり参考にはならないと思いますが、肉体やギターを持っている事さえ忘れさせ、音と一体になれる、いいえ、音そのものになれるような体験でした。

自分という存在さえそこにはいない。

そんな不思議な空間....。

な、なんじゃこりゃぁぁ~~~~!!!!!

宇宙にいる!

ここだけ、時空が別のところにいっている!!

まさに、言葉にしようがないほどの衝撃、体験でした。

この瞬間のためだけにNAMMショーに来たとしても、十分すぎるほどの出来事でした。

自分のギター観、サウンドに対する意識は数段シフトアップしました。

いや、ポールシフトしたと言っても過言ではないほどです。

お金を貯めていつかは手に入れるべきアンプ。

そう感じました。

まぁ、素晴らしいギターあってのものなので、僕のギターでは話にならないとは思いますが。
でも、自分のギターで音出しをさせてもらう機会があれば、絶対にトライすべきアンプだと確信しました。

山崎ギター工房さんのギターも弾かせていただきましたが、これまた素晴らしかったです。

スルーネックどころではなく、完全に1枚の板から作ったソリッドギター。
言ってみれば、スルーボディ?

ストラトシェイプなのに音が太い!!
凄く迫力のある音でした。

音が太いなんてモノじゃなかったですよ。

見た目とサウンドが一致してないんですよ!
映像と音声が違う吹き替えの映画でも見ているのかと思いました。

僕のストラトとは雲泥の差。

ネックの太さ、存在感が何かを言わんとしているような気がしました。

日本人の仕事の素晴らしさを改めて思い知りました。

そして、良いギターと良いアンプを手に入れるとはどういう事なのか、ギタリストにとってそれがどれほど重要な事なのか、言葉ではなく、衝撃的な体験をもって開眼させて頂きました。

アンプを眺めながら、いつか手に入れたいなぁ~なんて思っていたら、ギタリストさんがウチにおいてあるからいつでも自分のギター持って遊びにおいでよと言って下さいました。

まじっすか!!!!!!!

ぜひお邪魔させて下さい!!!

ユキさんといつか機会をみてお邪魔させてもらう事に♪

うぅ~ん、その日が来るのが待ち遠しいです。

AKG工房さん
http://madguitar.blog121.fc2.com/blog-category-110.html
http://www.axescircuit.com/

山崎ギター工房さん
http://www.ygk4649.com/

STORK Guitarさん
http://storkguitar.com/menu.htm

Made in JAPAN 化け物でした!!!!
日本の職人、恐るべしです!!!

本当に素晴らしい体験をさせて頂きました。
クラフトマンシップ溢れるギターにアンプ。

それに敬意を払い、その情熱、魂が注ぎ込まれた作品を活かし最高の演奏をするのがミュージシャンの責任と使命。

小さなブースでしたが、一生忘れる事のできない大きな体験をさせてもらいました。
ありがとうございます!!!!

NAMMショーって、こうやってクラフトマンと直接お話ができる貴重な場なんですね。

まだまだ続きます。

 

(オヤジバンドブログ「Central Avenue in Los Angeles」から転載しました。)

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