今日は僕の宅録の足跡を振り返ってみたいと思います。
ブログ友達と音源制作の話をしていて、
こんなソフトを使ってるんだよ~という話になりまして、
せっかくだからスペースが充分に使えるブログで
書いてみようと思ったんですね~。
まだ、PCを持っていなかった頃、
そう、あれはまだ僕が日本にいた頃だから
今から13年ぐらい前の話ですね。
先輩バンドがデモテープを作る時に
4トラックのMTRを使っていると聞いて
早速僕も買って試してみたんです。
MTRって言うのは
マルチトラックレコーダーの略でして
(Multi Track Decorder)
複数のトラックに録音が出来る装置の事を指します。
今ではみんなデジタルになっちゃってますけど、
当時はまだそんな機材は無かったので
カセットテープのMTRでした。
こんな機材だったんですよ。
TASCAMのPORTA07です。
これを使ってピンポン録音とかしてましたね~。
録音を繰り返すとテープがへたってきたりして
音質が悪くなるんですけど、
カセットデッキを使うような感じで簡単に使えたので
初心者が始めるのにはちょうど良かったと思います。
これにギターを繋いで音を重ねていってましたね~。
アコギの録音なんて、カラオケマイクで拾ってましたよ。(^^
微笑ましい時代だったなぁって思います。
それにしても、ほんの13年前なのに
今は随分と環境が変わりましたよね。
MTRだけだと録音と再生しか出来ないので
これだけでは思うような曲作りは出来ません。
ロックの曲を録音するとなると
せめてドラムマシーンだけでもないとカッコがつかないですよね。
そこで、ヤマハのリズムマシーンも使ってました。
こんなのですね~。
RY-8懐かしいなぁ~。
これ、結構使いやすくて重宝していましたね~。
コード進行を入力すると簡単なバックの音も鳴らせるので
曲の雰囲気をつかむのに役立ちました。
当時のリズムマシーンと言えば、
ドラムの音しか無い物が当たり前だったので
とても気に入ってました。
しかも、ドラムの音色も調整できたので
気に入ったフレーズでも音色が気に入らなかったら
フレーズをそのままにして音色を変えて使ってました。
そういう点からも、大のお気に入りでしたね~。
思えば、僕が作曲を始めたのもバンド用にデモソングを作るところが始まりでしたね。
これが僕が作ったオリジナル曲の記念すべき第1号になります。
タイトルは「A Solitaly Man」。
人生につまづいていたころなので曲調が暗いです。(^^;
バンドとは別に自分の曲を書くということで自分のスタイルの模索も始めました。
タイトルは「砂漠の果てに」。
どこか遠くへ行きたくて仕方がなかったころですね。
これは「recollections」というタイトルです。
日々の暮らしにもがいていた時期、綺麗な曲も書いてみたくなったんですね。
当時はコード進行だけの録音で、メロディーは何年か後に作りました。
その後、シーケンサーなるものを知って
YAMAHAのQY-10を買って使ってました。
この頃はYAMAHAのポータブルシーケンサーが
流行っていたんですよね~。
シーケンサーっていうのは、
演奏データを入力して自動演奏させる装置の事を言います。
打ち込み音楽っていう言葉は、ここからきてるんですね。
QY-10はそれまで高価な機材だったシーケンサーを
身近な物にしてくれました。
画面が小さくて使いづらかったんですけど、
曲のデータを1音1音づつ
自分で入力していくのがとても新鮮で楽しかったですね。
ドラムの音色に関してはRY-08にはかないませんでしたけど、
サンプルのバッキングデータを自由にいじって使えるというのは
本当に大きなメリットでした。
その数年後、アメリカに渡った僕は
前々から興味があったデジタルレコーディングの機材を買って
曲作りを再開する事にしました。
その時に中古で手に入れたのが
Rolandのデジタルレコーディングシステムの
VS-840でした。
そうそう、これですこれ!
なつかしいなぁ~。
これはなかなか便利な優れものでして、
ギターのエフェクトを内蔵していたんですよ。
同じくこっちで中古で買ったQY-20と一緒に
マニュアルを読みながら録音してましたね~。
当時、コンピューターを持っていない僕は
これだけでも時代の変化を充分に満喫していました。
デジタルでのレコーディングなので音が劣化する事も無いですし、
好きなように切り貼りが出来るので
曲作りの自由度が更に広がりました。
タイトルは「Spiritual Liquor」。
ギター以外のエレピ、ベース、ドラムは全部打ち込みで、小さなボタンをポチポチ押しながらトラックを作ってました。友人に『何かFunkっぽくって,Jazzの雰囲気がする曲をつくって♪』と頼まれて挑戦してみました。
こちらは「Ever Since」といいます。
これは当時のバンド用に書いた歌モノで、その後にギターのメロディに歌詞を乗せてメンバー帰国のお別れライブでやりました。当時のルームメイト(ハウスメイト?)もギターを弾く人でして、
彼が持っていたQY-100を借りて録音もするようになりました。
これには驚きましたね~。
時代はここまで来ていたのかって本気で驚きました!
QY-10からちょうど10年後のモデルになるんですけど
音質、使いやすさが格段に向上して、
ギターのエフェクターも内蔵、
これ一台でも相当な物が出来るぐらいのレベルになっていました。
タイトルは「Inner Space」。
日本を離れて自分を見つめ直していたころに書いた曲ですね。
編集でギターのトラックを細切れにして使ったりして、デジタルってこんなこともできるのかぁ〜って驚いてました。
こちらのタイトルは「So Long…」。
せっかく知り合えた人も帰国してしまう…、そんな寂しさと
いつか自分もこの世を去っていくんだなぁなどと
人生へ想いを馳せるようになった心情を曲にしてみようと思いました。
そのルームメイトも帰国してしまい、
僕は中古のPCを$100で買って初のmyコンピューターをゲットしました。
当時僕は30代になったばかり。
三十路にして初の自分だけのコンピューターです。
時代はWinMeや初期のiMacが流行っていた頃。
僕はWin95のOSをWin98に入れ変えたオンボロなPCで
夢の機械コンピューターなるものを
自分の物として使うようになりました。
それは今をさかのぼる事、7年前の話。
インターネットって何?
そんな程度の僕なのでした。
ではでは、続きはまた今度という事で....。
*僕の昔のブログ「L.A.でギターとのんびり音楽暮らし」から転載、
昔の音源を聴けるようにリンクを貼ってみました。
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