涙、涙のファーストライブ

ソロ活動
張り紙まで用意してくれていました!

みなさん、お久しぶりです〜♪
10日ほどの日本滞在からL.A.に帰ってきました。

いやぁ〜、いいですね日本♪
10年ぶりの日本でしたが、思ったよりも変わっていなくて
とても懐かしく心温まる毎日を過ごさせてもらいました。

日本の景色や空気感はやはり日本人である僕の感性にグッときますね。
日本で再確認した事や感じた想いなどを糧に
またL.A.での音楽活動に反映させていきたいと思います。

さて、今回の日本滞在での僕的一大イベントだった「はこ庭」さんライブ....
どうなったかと言いますと.....

ボロボロの結果になりました.....。

くぅ〜、とっても残念です。
準備不足は覚悟していましたが、ここまで酷くなるとは予想を超えていました。

いやぁ〜、本当に残念&申し訳ない気持ちで一杯です。
見に来てくれた方達はきっと楽しみにしてくれていたと思うんですよね。
もちろん、僕も楽しみにしていました。
でも、その気持ちに応えられなかった事が本当に申し訳ないです。

仕事の引き継ぎで予想以上に時間を取られてしまった事と
日本に着いてから直前まで練習時間が取れなかった事がとても悔やまれます。
本番2週間前からろくにギターを弾く時間が取れていないままで
ライブにのぞむという強行軍....
これでは良いライブなんてできませんね。
一応、日本行きの飛行機の中ではイメージトレーニングを重ねに重ねて
ある程度のところまでは持っていけたんですけど、
当日に使うギターを手にしていないというのは大問題でした。
しかもそのギター、実家で10年ぶりに見たらフレットが錆び付いていまして、
それを使える状態に持っていくのにも時間がかかり、
実家に戻るまで弦を買っている時間もなかったので、
弦を張り替えたのが本番1時間前.....。
普段と違うギター、普段と違う弦....これだけでもかなりのハンデになります。
その上、ろくにギターを手にしていないかったので安心して弾く事もできませんでした。
ギターに意識を取られてしまっているので、
歌詞や曲の進行もスムーズにでてきません。

これはまずい!

何とか思い出そうと集中しようにも友人の子供が面白そうにギターに触ってくるので
練習に集中できないどころか音もろくに出せない状態....。
あちゃちゃちゃぁ〜、困ったよぉ〜。

子供は予想外の行動をとりますが、
まさか本番直前までギターをここまで弾けない状態になるとは本当に予想外でした。
でもねぇ、とっても楽しそうですしねぇ、邪険にする訳にもいかないですしねぇ。

正直に言いまして、このライブは無理だと思いました。
キャンセルできるものならキャンセルした方が良い。
まともな演奏ができない事は火を見るよりも明らかでした。

でも、開演時間が迫るにつれてお客さんが集まってきて....
これまた予想外なことに、小さなお店はお客さんでいっぱいになっていました。

これで良い演奏ができたら最高なんですけどねぇ。
そんなことが起こらない事は嫌って言うほど分かっていました。

仕事なんて適当に片付けておけば良かった....
家族との時間なんて適当に切り上げておけば良かった.....
友人の子供なんて適当にあしらっておけば良かった.....

昔の僕ならそう思ったかもしれません。
でも、今の僕にはそのどれもが大切な事であり、
それらに最大限時間を取り、また音楽よりも大切にしてきた事を
ちょっと誇りに思ってるんです。
どこかでしわ寄せを食って帳尻を合わせなければいけないのなら、
それは僕自身がかぶればいい事。
そのせいで職場のみんなに大変な思いをさせたり、
友人や家族に寂しい想いをさせるような事はしたくないんです。

だから、例え不本意だとしても
ライブ直前まで練習ができなくなる事もあるんだという事をきちんと学習して、
今回の失敗は次へのステップに活かす事にしました。

さぁ、ボロボロ確実のステージが僕を待っています。
恥をかくのは確実です。
お客さんをがっかりさせるのも間違いありません。
せっかくイベントを用意してくれた「はこ庭」さんの
ご好意に応える事ができないのも明らか。

多くの人の信頼と期待を一気に失ってしまう恐怖のステージです。
でも、準備ができていないのは自分の責任。
その当然の結果としてボロボロのステージが待ち構えている訳です。
それは自分がしてきた選択に他なりません。

人は自分がしてきた選択から逃げる事はできません。
人は自分の人生から逃げる事はできません

だから僕もステージから逃げる事はできません。

僕にできる事はただ1つ。
「ボロボロのステージでもお客さんに楽しんでもらう」。

そんな大それた事ができるとは思えませんが
その気持ちを持つ事がとても大切だと思うんです。
ステージの上で正直にお客さんと向かい合って
自分の気持ちを音に乗せて伝える事が大切だと思うんです。

今の僕はそのために音楽をやってるんですからね。
それに、仕事をきちんと片付けてきた事、
家族との時間を大切に過ごしてきた事が
不思議と僕を支えてくれていました。
「よしっ、いっちょ赤っ恥をかいてこようじゃないの♪
そのボロボロ具合もひっくるめて楽しんでもらおうじゃないの♪」

そして、友人の待つ小さな小さなステージに上がりました。

僕のソロミュージシャンとしての第一歩のステージ。
Riocatoの初ステージでした。

結果はボロボロ....。
歌詞は出て来ないわ、コード進行も出て来ないわの散々な演奏でした。
一曲丸ごとハミングしかできない曲すらありました。
自分なんてこんなもんだなぁ〜って思いました。
とっても大好きな曲達なのに
その美しさを伝えられなかったのが本当に悔やまれます。

あまりのデキの悪さに、ステージ上で演奏を見送った曲も数曲ありました。

本当にねぇ、見に来てくれた方達に申し訳なかったです。

そして、本当に予想外の出来事がラストの曲で起こりました。
いや、恐れていた事と言った方が良いかもしれません....。

最後の4曲はオリジナルだったんですけどね、
今回の帰郷と友人達との再会をテーマに新しい曲を書いて持っていったんです。

その曲をラストにしたんですけどね.....

演奏中に感極まって泣いてしまったんです。

歌詞と気持ちがとてもシンクロして
歌がもりあがるところで気持ちが溢れてきて抑える事ができませんでした。
歌は聴かせるもの、歌い手はある種のクールさを保ちつつ
歌と歌の気持ちを聴き手に伝えるものだと思っています。
ですが、最後の最後でそれが崩れてしまいました。

歌っている最中に、「あ、これはヤバいな。」と思ったんですが、
1度始まった演奏を止める訳にはいきません。
そのままいこうと思ったのですが、それも叶わず....
気がつけば涙があふれて、声も出せず....
コードも歌詞も見失ったまま、ただただギターを弾き続け、泣いていました。

友人達との再会の喜び、
10年経っても何も変わらずお互いに笑いあえている事の喜びとありがたさ、
そしてこれからもそれが続いていってほしいという願い、
きっとそれができるだろうという感謝、
そして、またしばらくしたら、この最高の友人達と離ればなれになるという事、
次に会えるのはいつなんだろうという想い、
いつまでもいつまでもみんなに元気でいて欲しいという想い....。
色々な想いが胸に押し寄せ、溢れ、涙になって止めどなく流れ落ちていました。

もう歌える状態ではありませんでした。
マイクからは鼻水をすする音...。
演奏中なんで涙も拭けません。
ただただ泣きながらギターを弾くおじさん一匹....。
本当に変な絵ですよね。

でも、それがその時の嘘のない僕でした。

その後も鳴き声まじりで何とか歌を歌い終えて僕の初ステージは幕を下ろしました。

結果はボロボロ。
涙でグシャグシャ。

でも、みんなで笑顔でした。

最後まで見てくれていたお客さんには本当に感謝しています。
ボロボロの演奏で本当に申し訳ありませんでした。
でも、最後までいてくれて本当にありがとうございます。

いつか、また演奏をお見せする機会があるとしたら
もうちょっとマシな演奏をお見せできるように精進していきます。

最高にボロボロだったけど、これ以上ないぐらい胸に残るステージでした。
今回涙でまともに演奏できなかった曲は
L.A.でもレパートリーに入れて歌っていきます。
まぁ、こっちには歌のテーマになった友人達はいませんからね、
きっと泣く事はないでしょう♪

さてさて、Riocatoの次のステージは一週間後です。
今度はL.A.でのお披露目となります。

今度こそ、準備不足で悔しい想いをしないで済むようにがんばりまっすよ〜♪

   *僕の初めてのブログ「空と雲と原っぱ、そしてボサノバ」から転載しました。

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