reach 2010-04-18 10年後の街

オリジナル曲「10年後の街」が生まれたばかりの頃の演奏です。

まだ曲のスタイルが定まっていなくてコード進行と歌メロ、それに仮の段階の歌詞という状態で、歌詞もうろ覚えでアドリブでごまかしごまかし歌っています。

この演奏の数週間前に日本に10年ぶりに帰国しまして、その際の友人達との再会を歌にしています。

ちょっと個人的に思うところがあり歌詞がそのことを書いているものなので、まだまだ客観的に歌うことができず油断すると歌いながら泣いてしまうという状態での綱渡りな演奏でした。

日本でその友人達と一緒にこの曲を人前で初披露した時は歌の途中で泣いてしまって、一番前で見ていたお客さんもつられ泣きしてしまい、周りを巻き込んで涙涙の演奏となってしまいました。

今ではリズムを聞かせたクールな曲になりましたが、この日にコミカルで可愛い感じで演奏したのは泣いてしまう自分を茶化すためと、曲に真剣に入り込んでしまうのを防ぐためでした。

この時もかなりウルウルしてしまっているのですが、なんとかゴマかせている…でしょうか?

歌に感情を移入しすぎると聴き手が曲に浸るのを邪魔してしまうと言いますが、それを体験することとなった曲です。

 

しばらくの間、この曲は自分には歌うことができず誰かシンガーさんを立てないといけないと思っていましたが、最近やっと落ち着いて演奏することができるようになってきました。

演奏スタイルも技巧的になって、歌だけを意識するわけにいかなくなったのも功を奏しているかもしれません。

今ではレパートリーの中核をなす大事な曲になってくれています。

 

知人の歌の上手いシンガーさんにこの頃歌ってもらうこともあるんですけど、「聴く分にはなんとも思わなかったんだけど、この曲はまだ落ち着いて歌えない、気持ちが入りすぎると感情が高ぶって歌えなくなってしまう危険な曲だ。」って言ってました。

同じような経験をしている人には、そういうものを呼び起こしてしまうのかもしれませんね。

それだけ誰かの心に寄り添える曲だということなのでしょうか。

 

とてもありがたい評価だなって思います。

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