君の街にMerry X’mas -2007

2005年に結婚して生活環境が一変し、2006年にMac Bookを購入してコンピューター環境が時代に追い付きました。

独身のころは一人で好き勝手に音楽に没頭していましたが、妻帯者になりますと自分のことだけを考えて暮らしていくわけにはいきません。

妻のためにもより良い収入を得られるように仕事をステップアップさせていく必要を感じるようになっていました。

コンピューターが時代に追いついたので、このMacを使って何かしらのスキルを伸ばして新しい職に就くことを考えるようになりました。

音楽で収入を得ることができたら何も言うことはないのですが、才能ある多くの人達が競い合ってもそれを成し遂げられるのはほんのわずかな人達だけなのですから、30代の半ばになっても音楽的スキルで人より秀でたものがない僕にそれは望めません。

やりたいことを職にできないのなら次善策として何か得意なことを活かして収入を得ていこうと考えました。

自分に何か得意なことがあるだろうかと振り返った時に、子供の頃から絵だけは得意で小学校の写生大会では色々と賞をとったり市のタウン誌に掲載されることがあったり、クラスメート達から絵が上手いやつと評価されていたりしたこと、ゲームやゲーム音楽に夢中になる以前は漫画家になることが夢だったことなどを思い出し、絵やイラスト方面のスキルを伸ばしてみたらどうだろうかと思いつきました。

もちろん、そんなに簡単なことではないのは分かりきっていますが、自分が求めていたのは収入を得ること仕事に就くことだったのでトッププロや有名になろうというのとは違って、その業界に入ることができるかどうかというところでしたので、音楽よりは仕事として成り立つ可能性が高いように思われました。

以前に自分でウェブサイトを作っていて画像の加工や素材の制作にPhotoshopやIllustratorを少しは使っていたことやMacやGarage Bandの使い方を教えてくれた友人がデザイナー志望の学生だったことも関係して、PhotoshopとIllustratorを自由に使えるようになるのを目指すと同時にhtmlとCSSも勉強してウェブデザイン会社に入ることを目標としてうち立てました。

当時はブログのブームが下火になってSNS(日本ではMixi、アメリカではFacebook)が浸透していた時代でした。

ブログでさえ主流の座を明け渡していたのですから、自作のサイトなど勉強しながらわざわざ作る人も少なくなっていましたが、CSS2がだんだんと洗練されてきて企業サイトの見た目がテレビCM並みになりつつある頃でした。

3〜4年前はまだまだホームページなど見た目がパッとしないものばかりだったのに、CSS2が登場してからサイトの世界は随分と飛躍しました。

ウェブデザインが仕事として成り立つようになっていて、ウェブデザイナーという職が花形のように思われていた時代です。

今でこそ、ウェブデザインバブルはとうの昔に弾けてしまっていますが、当時は相当儲かる職種でした。

自分が最初にサイトを作り始めた頃から本腰を入れて地道に勉強し続けていたら、自分もこの世界にいることは可能だったとウェブ制作の圧倒的な進歩に驚くと同時に時代に乗り損ねた悔しさを感じずにはいられませんでした。

Java ScriptやC言語などプログラミングのことは今更自分には手に負えませんし興味もなかったのでそちらに進むことは考えませんでしたが、グラフィックスキルを磨いてhtmlとCSSが使えるようになったら雑用係としてどこかのオフィスに雇ってもらうことは可能性としてあり得るのではないかと思いました。

何もしなければ単純労働力を提供するだけで人生が終わってしまいますし、音楽を続けていても現実問題としてお金につながるとは思えません。

それまで多少なりとも音楽で何かを成すことができたらと考えていましたが、結婚という現実を背負い、妻を養っていかなければと音楽への夢との間で考え続けた結果、音楽は趣味としておいておき、生活の質の向上を第一として人生を切り開いていくことに挑むようになりました。

そのような経緯で2006年はMacでグラフィックとウェブデザインの勉強に明け暮れました。

せっかくDTM環境が時代に追いついたというのに、それどころではなくなってしまうというのもなんとも皮肉なものです。

とりあえず、1年は音楽制作はお預けにしてグラフィックとウェブをみっちり勉強しよう。

そして、1年後にそれなりのものになっていたらウェブ制作会社に就職できるか挑戦してみよう。

僕の新しいチャレンジが始まりました。

 

週末のJazzジャムトリオとジャズのレッスンだけは継続していましたが、新しいことを始めることも作曲の勉強に手をつけることもなく2006年は過ぎていきました。

2005年にPCでIllustratorを使って作ったカード(このサンタのイラストです)を配っていたので今年はクリスマスカード代わりにオリジナルソングを作って配ったら面白いかなと思いつき、久しぶりに五線譜を使いながら作曲をしました。

曲自体は2006年の12月にできたのですが、ギターの録音がなかなか終わらずにクリスマスカード代わりにはギターを録音する以前のmidi音源のメロディーのものを配りました。

その後、ギターの録音が終わったのは2007年の3月でした。

勉強の合間を縫って隙間時間を利用しての作品となりましたが、これがGarage Bandで曲を仕上げた最初の曲となりました。

自分のギターのラインにも少しずつジャズのエッセンスが見られるようになり、以前のロックインストとは変わってきているのが感じられます。

(このころはまだ編集の知識があまりなかったので、ところどころ位相が崩れて音が引っ込んでしまったりノイズの処理ができていなかったりするのが残念ですね。)

曲を完成させた僕は、今年2007年は人生のレールを乗り換える年だと自分に言い聞かせて勉強の追い込みに戻っていくのでありました。