Birthday -2004

2004年秋、これも当時のDTMソフト「Cakewalk」でのデモ音源です。

スケッチ用の打ち込みデモなので歌は録音してありませんが、この曲には歌詞があります。
この曲は僕が初めて人が歌う「歌」を書いた記念すべき曲です。

今までもバンドなどで歌ものはありましたが、インストで作ったものに歌詞を載せたものだったり、コード進行を先に作ってそこに人が歌える音域でのメロディーを乗せたものでした。

バンドで演奏する曲、アンサンブルの中の1つのパートとして歌があるという感じでしたが、この曲に関してはアプローチがまるで違っています。

まず最初に歌詞があり、その言葉にメロディーが乗り、そのメロディーをコードが包んでいる感じです。

曲ありきではなく、想いがあり、言葉があり、それを音に乗せた「歌」というものを初めて書いたものです。

 

「歌もの」ではなく、「歌」。

その違いは何かと深く意識するようになる曲となりました。

 

実は歌詞を書いたのは後に僕の妻となる人です。

友人の誕生日に何か変わったモノをプレゼントしたいという話になりまして、数人で話し合っていたところ、じゃぁ、歌でも送ってみたら面白いかもねということになりまして、彼女が歌詞を書き、僕が曲を作り、歌の上手い仲間が歌って録音してプレゼントするという計画が生まれました。

この曲は歌詞が先にあって、その歌詞にメロディーを乗せていく人生初の歌詞先行の作り方で、初期のリフ主体の曲作りからコード主体の曲作りを経て、歌詞の言葉の響きやリズムを汲んで込められた想いをメロディーで装飾するという歌作りに初めて挑み、自分にとって大きな大きなステップとなりました。

結果として、歌の上手い友人のスケジュールが合わず録音ができないままに終わって、妻の友人へのプレゼントの話も流れてしまいました。

でも、何かの機会で歌担当の友人が彼の友人である女の子の誕生日にその歌をアカペラで歌ったところ、彼女は思わず涙を流していたそうです。

とてもロマンチックで夢見る女性が好きな歌詞ではありますが、男が歌うには結構赤面ものです。
彼はよく歌ったなと思います。
きっとそれだけ古い仲の昔からの友人なんでしょうね。

これはデモでしかありませんが、いつかミクに歌ってもらおうかと思います。

ちなみに、妻の歌詞に初めてコードとメロディーを乗せた音源(自分の鼻歌)を聞かせたところ、のちに僕の妻となる彼女は「本当にこれ書いたの!? これはきちんとした人に歌ってもらって録音したものをレコード会社に持っていくべきだよ!!」と熱く言われてしまいました。

「えぇ? そりゃぁ、気持ちこめて書いたけど、それほどのものじゃないでしょう?」
と言っても、「絶対にそうするべき! 才能あるよ!」などと人の言うことなんておかまいなしでした。

そうなのかなぁ〜、とまんざらでもなかった僕は、それまで自分のスタイルとして築き上げていくものがギターのインスト物しか頭の中になかった自分に新しい可能性があるのかと思い、そこから歌というものを作っていくことに興味を持ち始めていくのでした。

そう考えてみると、自分のターニングポイントとなる曲ですね。

僕と妻を結びつけた曲でもあり、自分が作っていきたいのはこういう音楽なのだとRiocatoとしての音楽が生まれていくきっかけとなった曲ですね。
自分が歌うと妻に「音痴だからやめて〜、曲はいいけどやめて〜。」なんて言われてしまいますが、いろいろと想い出の詰まった曲です。

ライブでやらないのかって?
歌詞が恥ずかしすぎるんで、それはないと思います。 (^^;