We’ve met in Summer -2003

2003年の6月にAfter Broke Up(仮)からMasa君が抜け、残った3人はJazzの勉強のために時間の都合がついたときに集まってJazzのジャム(のまねごと)重ねていくことにました。

ドラマーのHideさんからリハの休憩中などに地元のプロの人の話やギグの話などを聞いているうちに、日本ではプロのミュージシャンなんて雲の上の世界の存在だと思っていたのがL.A.だととても身近なところにあるのだと感じられるようになりました。

身近と言っても物理的に身近なだけで、実際にはやはり遠い存在であることに変わりはないのですが…。

アマチュアでも上手い人達は掃いて捨てるほどいますし、ギャラが発生するギグやツアーをこなすバンドも知り合いにいました。

自分達の音楽をクリエイトしてメジャーを目指して精力的に活動していくミュージシャン達がいる一方、ローカルシーンで仕事をこなしていくHideさんのようなプロミュージシャンもいます。

プロとアマって何が決定的に違うんだろう?

メジャーを目指すバンドマンでも上手い人達はたくさんいますが、Hideさんのスキルはそのような上手さとは違う世界のように思えました。

これってセンスや才能の有無ってヤツなんだろうか?

そんなことをHideさんに尋ねてみたら、「独学かプロに習ったかの違いじゃない? 俺もプロに習ってたし。」と教えてくれました。

ちなみにHideさんはJoe Porcaro(TOTOのJeff Porcaroのお父さんです)のプライベートレッスンを受けていたそうです。

「プロについて基本をきちんと習っておくとやっぱり違うよ。」

なるほど〜。

プロのレッスンを受けるというのは特別な人だと思っていましたが、学校で習うのと違ってプライベートレッスンなら1時間いくらという単位で受けることができるそうですし、それなら自分にとっても非現実的な話ではなさそうです。

上手い人と一緒に演奏していると自分がいかにきちんと弾けていないか嫌という程思い知らされるもので、Hideさんとのリハは勉強になると同時に、その埋めようのない実力の差をまざまざと思い知らされる場でもありました。

バンド活動をする一方で作曲の勉強もある程度のところまで進んでいて、ジャズギターの練習をかじっていたこともあってジャズっぽい曲もいつかは書けるようになりたいと思うようになっていました。

演奏力は今からではそれほど上がらないかもしれないけど、ジャズの理論を学ぶためにもレッスンをとってみるのもいいかもしれない。

そう思った僕は2003年の10月、Hideさんが演奏しているお店でプロのジャズギタリストの方を紹介してもらい、プライベートレッスンを受けることにしました。

実は、ジャズのレッスンのほんの数週間先にクラシック&フラメンコギターのレッスンも受け始めていました。

二つのレッスンを受けるようになって自分の生活がレッスンの課題の勉強や練習が中心になり、その課題の消化に奮闘する毎日に変わっていったのでデモソング作りを通じての作曲の練習はだんだんとしなくなっていきました。

 

このデモ音源は、そんな風に僕にとっての環境が大きく移り変わっていくさなかの2003年8月の録音です。

もともとはAfter Broke Up(仮)のレパートリーの中の1つで,仮タイトルは『めるへんPop』と呼んでいました。

シャッフルのリズムで,ゆったりとした可愛らしい曲だったんですが日の目を見る事の無いままお蔵入りとなってしまいました。

でも,せっかくなので大幅にアレンジをして当時のサイトで公開することにしました。

当時は色んなジャンルの作曲にチャレンジしながら曲作りの練習をしていましたが、ギターインストといえばJeff Beckという自分からさらに音楽性の幅を持たせようとスムースジャズ系の音楽にも興味を持ち始めていました。

その練習の一環としてギターのメロディーラインも今までのロック調からアプローチを変えて、スムースジャズ的な雰囲気を意識してみました。

もう少しまともにギターが弾けるようになったら、こういうインストものをまた作ってみるもの良いかもしれませんね。

当時のサイトから曲の紹介文と添付します。

(ちなみに、この曲のイメージコンセプトはこの12年後に「夏休み」で再現されることになりました。)

 

夏をイメージして作った曲です。

みなさん,今年の夏はどうでしたか?
楽しい事や,思い出に残るような事とかありましたか?
きっと,色々とあったんでしょうね。

え?何も無かったですって?
本当にそう思いますか?

たとえ今はそう感じるとしても,何年か過ぎてから
『あぁ,そういえば“あの夏”に...』
...って思い出すような事があったのかもしれないですよ。
今の自分には分からないだけで...。

そういう事ってありますよね?

何気ない日常のワンシーンなのに妙に懐かしい風景とか...
ふとした瞬間に思い出す景色とか...
その景色の中には決まって『いつも傍にいてくれたあの人』がいたり...

『夏』といってもイメージは人それぞれ...。
1日の中にも『朝』『昼』『夕暮れ』『夜』と,色々な表情があるように
『元気いっぱいの夏』『照りつける太陽』『蝉時雨』『すいか割り』の夏の他にも
『そういえば,僕達が出会ったのは...』
...って想い出す夏があっても良いですよね?

『その人』は今も隣にいてくれる人かもしれませんし,
あるいは,もう会う事の無い『あの人』なのかもしれません...。

この曲の主人公の『夏』は,どちらなのでしょうね?


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